BLOG「森とくらしのはなし」

森のこと

「細分化」をこえていく

今、わたしたちが生きる世界は「プロフェッショナル」で成り立っています。山のことは山の人に、海のことは海の人に。ありとあらゆる職業が細分化されて自然環境が管理されています。

一方、少し前の日本では「百姓」という言葉のとおり、農林漁業などの日々の仕事を季節ごとに変えながら働いていました。山も川も海も全体で管理する社会が営まれていたわけです。そのため農村社会に生きる人々は全員、山も川も海もすべてつながっている、と実感として把握していたはずです。

漁師さんが山の守り神である神さまのところへお参りに行く、ということも当時は当たり前にありました。現代だと、あまりそのような働きかたは一般的ではないので、山が海や川までつながっているという実感は生まれにくくなっている、と言えます。

ただ。
山が荒れると、海も荒れます。海だけじゃなく川も、田んぼも、住宅地も、土でつながっている場所はどこでも山の影響を受けます。山の木が一面に伐採されるとその下流域の浜辺で昆布がとれなくなったり、田んぼでは水が出なくなったりします。自然環境はすべてが一体になって動いている大きな存在なわけです。

温暖化や気候変動が叫ばれる現代。森にかかわる会社として本当の意味での「環境にやさしい」取り組みをしたいと考えたとき、流域という視点をもつことが大切だと思いました。
自分たちの身の回りだけじゃなく山や川、畑、田んぼなど土や水でつながっている場所ふくめた「地域」「流域」。そのなかに森林があるという視点が、結果として「環境にやさしい」取り組みにつながっていったりします。

だからこそ、自然環境にかかわる人はみな、まとまりとしての視野を持つことが大切だし、わたしたち自身、森を起点とした、広い視野をもつ。このことを大切にしながら事業を進めていけたらいいなと改めて感じます。

森と人の未来のために、
いまできること。

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