BLOG「森とくらしのはなし」

食のこと

いつも健康な人の「観察」という習慣

医療の現場では、「ここから先は祈るだけ」という場面があります。「今できることはやり尽くしました。ここから先は、この方の生命力を信じましょう。」といったセリフは、科学技術の発達した現代でも、しばしば聞かれます。

よく考えると、「生命力」という言葉にはどこかとても神秘的な意味合いがあります。一朝一夕で培われるものではない、ここぞというときに最大限ふり絞るような力。本能的に「最後まであきらめず、立ち上がる」ような力は、そこに至るまでの「自分との信頼関係」がカギなのかもしれません。

いつも健康な人、つまりこうした生命力が高い人が習慣として持っているのは、「自分にとって心地よい食べもの」を見極めるための「観察」です。健康な状態とは、意外にもこの一見地味な「観察」という習慣にあるのではないかと思うのです。

トイレに入ったときの、腸内環境のお便り。食べすぎたときの、何ともいえない不快感。合わないものを食べたときの重い感覚など、身体からの何気ないメッセージを受け取り、「何をどれだけ食べるのが心地よいか」を把握すること。客観的な数字や誰かから見た「健康なもの」だけではなく、主観的な感覚から「自分にとって本当に心地よいもの」を選んでゆくことを、大切にしているように感じます。

この「観察力の重要性」は、「心と身体の健康」というテーマだけではなく、家庭菜園での野菜作りや子育てといった話題でも通じるかもしれません。

育てていた野菜がしおれてきたら、「どうしてだろう?」と疑問を持つ。「日光が足りていないのかも」と、プランターの場所を移動させてみる。そうした試行錯誤のなかで得られる「観察力」は、農家さんなど、自然環境に近い方ほど大切にされていたりします。一次産業に従事されている方のそうした姿勢を目の当たりにすると、「やっぱり何気ないメッセージを逃さず工夫につなげていくことが肝なのだ」と、いつも実感させられます。

「世の中で良いとされているもの」ではなく、「自分にとって心地よいもの」を選んでゆく。自分だけの身体からのメッセージを観察する。食の在り方が多様化している現代だからこそ、そんな食習慣を大切にしていけたらと感じます。

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